あらすじ

神通力を持つ十二支の王が治める、ツヴェルフェト王国。 神馬エクウス州の俊才として、この国最高峰の大学に入学した少女リヒトは、不遇の毎日を送っていた。 鼠年の大晦日、街中で倒れたリヒトは、救助された先の大神殿で理性を失い、美貌の少年に襲い掛かってしまう。 その少年こそ、十二支を束ねるツヴェルフェト大王、神鼠(しんそ)シリウスだった。 ****** シリウスは「1000年に一度」と囁かれる強大な神通力、天賦の知能を持っていた。 しかし、幼少期の2年間、「誘拐戦争」でおぞましい虐待を受けたことで「感情」を失っており、十二支の王たちが手を尽くしても、その「感情」は戻らない。 感情を失ったまま、大王として務め、強大な神通力を操作し続けることは困難と判断した十二支の王たちは、最後の賭けに出る。 それが、200年前の「猫族狩り」で壊滅した猫族を利用する、「再生(リザレクション)」計画。 猫族は、鼠族、特に神鼠に対して「憎悪」「食欲」を抱き、「捕食」する属性を持つ。 その一方、神鼠は本能的に猫族に「恐怖」し、その神通力は、猫族にだけは通用しない。 猫族を探し出し、神鼠シリウスに「恐怖」を呼び起こし、これを端緒に感情を再生する…それが今回の計画だ。 そして、リヒトこそ、その猫族だったのだ。 リヒトは、「シリウスを殺しそうになったら自分の首をはねてでも助けること」を条件に承諾した。 ******* シリウスとリヒトは、しばらくの間、大神殿で共に暮らすことに。 猫と鼠の大騒動は日常茶飯事だ。 しかし、リヒトは、大王であることに向き合い、務めも努力も怠らない姿、ドキリとする近い距離感に触れて、シリウスに惹かれるように。 一方、シリウスも、襲い掛かる姿の美しさ、心の優しさ、柔らかい唇… 彼にとっては何もかも不可思議なリヒトに、心が囚われていく。 **** しかし、二人の心は徐々にすれ違う。 「共に帰る喜び」を知るシリウスと、 「立場の違い」「捕食の可能性」で身を引こうとするリヒト。 「十二支会議」では、個性的な王たちにかき回されたり、お互いの知らない一面を見て、二人は想いを募らせていく。 晩餐会の夜、偶然二人きりになった部屋で、二人は激しく抱き締め合うが…… ****** その一方、この国では不穏な動きがあり、魔の手が十二支に迫っていた…

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小説を読もう2026/02/01
  • 現在の作品十二支と神鼠は猫に「こい」(第Ⅰ章:人生の 最後のページで 見えるもの)