あらすじ
桜の木の下には、死体が埋まっているというけれど......
-あの校庭の桜の木はね、夜になると光を放つんだよ-
望月沙紀は小学3年生。沙紀が通う学校の桜の木は、そうまことしやかに噂が囁かれていた。
放課後、沙紀たちは毎日学校のグラウンドで遊ぶ。
校庭にはフェンス沿いに6本の桜の木が植えてあって、そこからなだらかな丘になった少し先の一番高いところに7本目の木が立っている。
沙紀は仲良しの友達絵梨ちゃん他2人の友達と毎日鬼ごっこやかくれんぼをして遊ぶのが日課だった。
冬も終わりに近づき春一番が吹き付けるある日、
-桜の木下には死体が埋まっている-
沙紀はふと、迷信を思い出して一人身震いをする。
そこでふと振り返ると、学校でも見慣れない同じ年くらいの女の子が立っていた。
最初は面食らう沙紀とその仲間たちだったが、次第に打ち解けその子は私たちと一緒に遊ぶようになった。
でも、その子にはとある秘密があって-......それに気が付いているのは、どうやら私だけのようだ。
どうする?
みんなに打ち明ける?
伝説の桜の木を巡る、切なくて淡い遠い日のお話し。