あらすじ
マブイがゼロになった男は、どうやって伝説になったのか――。
20歳の若きレーサー、上田通彦は、あるレースで大事故に遭う。
艇が横転し、後続のプロペラに巻き込まれ、顔面を深く切り裂かれながらも命は助かった。
しかし代償はあまりに大きかった。
魂そのものであるマブイが枯渇し、コアも外付もすべてゼロに。
「もう走れんぞ」――医師の言葉が耳に残る中、通彦は父から一言を聞く。
「命がけで20年走れ。それがレーサーや。」
マブイに頼れない体で、通彦は水面の流れ、風、艇の微振動だけを味方につけ、精密コントロールを極めていく。
復帰戦で奇跡の1着を飾り、不死鳥と呼ばれるようになるまで……。
そして今も破られていないグランドスラム3回達成の記録。
マブイ0の伝説レーサーの、壮絶な過去と復活の物語。
『からくり競艇』世界観の前日譚。
長編本編もよろしく!