あらすじ
『全員で立つ 全国の舞台』
全国常連、優勝候補と呼ばれる強豪校。
オレンジ色のコートに立つことは、選ばれた者の証だった。
橘陽斗は、その学校に入学した一年生セッター。
技術はある。視野もある。
――それでも、最初に与えられた場所はベンチだった。
完成されたスタメン。
勝って当たり前とされるチーム。
誰か一人が欠けても、試合は回っていく現実。
ベンチから見つめる全国予選。
そこで陽斗は知る。
「コートに立つこと」よりも重いものがあることを。
六人が揃って初めて、全国の舞台に“立てる”ということを。
これは、
一人の一年生が“選ばれる側”から“全員を立たせる側”になるまでの物語。