あらすじ
「いいか、プロレスってのはな――魂と魂の削り合いなんだよ!」
日本プロレス界の至宝にして最恐の悪役(ヒール)、轟田猛(ごうだたけし)。
リング禍により命を落とした彼が目覚めたのは、燃え盛る中世風の異世界だった。
そこで彼が手にしたのは、周囲の悪意をステータスに変える固有スキル【ヒール・ヒート】。
しかし、その対価として「感謝」や「好意」を向けられると致死的なダメージを受けるという、悪役(ヒール)にしか生きることを許されない呪いだった。
竜を素手で投げ飛ばし 、機神の装甲を拳で砕き、ついには魔王に「痛み」を叩き込む。
世界を救うほど「感謝の毒」で死にかける轟田を救うのは、専属マネージャー(自称)となった姫騎士アリスによる「魂の罵倒」だった。
「しっかりしなさい、この筋肉ダルマ! 死にたくなければ、私の罵声を浴びて立ちなさい!」
孤独なヒールは、なぜ世界を熱狂させるのか。
これは、正義を嫌い、綺麗事を踏みにじり、それでも誰より人間臭く戦い抜く一人の男の物語。
ゴングは鳴らされた。
史上最悪の「巡業(旅)」が今、幕を開ける!