あらすじ
国境近くの廃墟で、氷の剣士ユリエルは記憶を失った少女を救う。
名も過去も分からない彼女は、自らを「セラ」と名乗った。
しかしその少女は、王都から密かに追われていた。
追っ手の目的は殺害ではなく――“連れ戻す”こと。
逃避行の果て、セラの記憶は徐々に蘇る。
彼女の正体は王女。
そして王家は、国を守るために王族の血を捧げる
《生贄の儀式》を代々続けてきた。
セラは、次の生贄だった。
かつて王家の闇を知り、救えなかった過去を持つ剣士と、
生きることを選びたい王女。
氷の剣は、王家の秘術に抗い、
王女は“捧げられる運命”を拒絶する。
これは、誰かのための犠牲ではなく、
自分の人生を選び取るための物語