あらすじ

「いること」に、慣れてしまった。 それは安心で、穏やかで、 いつまでも続くものだと、どこかで思っていた。 2匹の猫と過ごした日々は、特別じゃない。 帰れば迎えてくれて、 眠るときは左右に体温があって、 ただそれだけの、当たり前の生活だった。 忙しさを理由に、 「はいはい」と応える回数が増えていく。 撫でる手より、先に触れるスマートフォン。 応えなかったわけじゃない。 ただ、反応する速度が遅くなっていただけだ。 それでも、君はそこにいた。 呼び声を上げて。 目を見て。 期待を残したまま。 これは、 喪失の物語ではない。 愛していたのに、愛されていたのに、 気づくのが遅れた人間の物語だ。 そしてこの世界が、 「感情を使わずに生きること」を正解にしていく中で、 それでも残ってしまう後悔と、温度と、空白の話。 『君を救うために時間を越えた。〜REWIND〜』と 同一世界観で描かれる外伝短編。 最も静かで、最も残酷な外伝短編。

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カクヨム
カクヨム2026/01/31
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