あらすじ
生きることに疲れ果て、自ら命を絶った「私」は、死後、天国でも地獄でもないはずの世界で再び目を覚ます。そこは見知らぬ部屋、見知らぬ身体、そして「アリス・ニコラ」という別人の名前を持つ世界だった。戸惑う私の前に現れたのは、かつて生前に親友であり、同じく若くして亡くなったはずの実帆に酷似した存在で。
ここが天国ではなく、いわゆる異世界への転生であることを知らされた私は、自分が高校三年生として新たな人生を歩む立場にあると知る。かつて後悔と喪失の中で生を終えた私にとって、この再会と新しい居場所は、過去とは異なる可能性を示していた。
自分が一度死んだことさえ次第に遠のき、私は思う――今度は少し、生きてみよう、と。それは過去に縛られているからではなく、これから先の未来に、かすかな希望を見出したからだった。こうして彼女たちは再び出逢い、今度こそ「家族」として、新しい人生を歩み始める。