あらすじ
「応援されるなんて、ヒールの恥だ。俺を憎め、そして吠えろ!」
日本プロレス界最凶のヒール(悪役)、魔王サタン・ゴウダこと轟田猛(ごうだたけし)は、試合中の事故により異世界へ転移する。
彼に与えられた唯一のスキルは【ヒール・ヒート(悪役の熱狂)】。
それは、周囲からの「悪意」や「ブーイング」を物理的なパワーに変えるという、まさに彼のための力だった。
しかし、このスキルには致命的な呪いがあった。
――「感謝」「好意」などの善意を向けられると、心臓に致死的なダメージを受ける。
生き延びる道はただ一つ。
徹底的に嫌われ、史上最高の「極悪人」として振る舞い続けること。
巨大な竜をラリアットでなぎ倒し、王都の危機をジャーマンスープレックスで解決し、聖女をアイアンクローで祭壇に沈める!
……はずが、暴れれば暴れるほど、なぜか周囲の評価は「不器用な聖者」へと変換されていき!?
「ふざけんな!俺様は悪党だ!感謝するんじゃねぇ、石を投げやがれ!」
これは、誰よりも世界を救いながら、誰からも愛されてはいけない男の、孤独で熱い異世界巡業記。
今、最凶の悪役(ヒール)による、台本(ブック)なしの場外乱闘が幕を開ける!