あらすじ
「今夜、婚約破棄を発表する」
三年間愛されなかった。冷遇され、無視され、存在すら忘れられていた——はずだった。
「承知いたしました。お幸せに」
私は微笑んで、去る準備を始めた。迷惑をかけた詫びに、静かに消えるつもりだった。社交界の華・カタリナ様が「彼は私を愛している」と言うのを、何度も聞いた。信じるしかなかった。
けれど彼の書斎で見つけた一冊のメモ帳が、三年分の「真実」を暴いてしまう。
銀鈴草が好き。レモンティーには砂糖を二つ。窓辺で本を読む姿が美しい——全部、私のこと。
不器用な公爵嫡男と、誤解していた没落令嬢。三年越しの想いが、今夜の晩餐会で交差する。
※誤解解消/溺愛/冷却系ざまぁ/ハッピーエンド保証