あらすじ
日本の孤島に存在する、政府非公開の実験校――
私立ネメシス学園。
ここに集められているのは、
IQ・共感性・反社会性の数値が異常域に達し、
「将来、必ず完全犯罪に到達する」と予測された
《犯罪適性SS》の少年少女たち。
彼らの授業はただ一つ。
“誰にも解かれない完全犯罪を設計し、証明せよ”
欺けなければ、未来は矯正施設か社会的抹消。
成功すれば、前歴も罪も存在しない“白紙の人生”が与えられる。
――そんな教室に、
ただ一人だけ“ありえない生徒”が紛れ込んだ。
九条カナタ。犯罪適性E。IQ平均。殺意ゼロ。
完全な手違いで入学してしまった、ただの一般人。
だが、天才たちが気づかなかった事実がある。
彼は――
「犯罪者の発想が理解できないからこそ、成立しない部分だけが見える」。
動機に共感できない。
快楽に酔えない。
だからこそ、トリックの“生活的破綻”が浮き彫りになる。
天才たちの芸術的犯罪を、
凡人の現実感覚で叩き潰す、逆転の論破劇。
そして、学園序列一位。
“殺人脚本家”と恐れられる少女――白雪アリスは、
そんな彼に、ただ一言こう告げる。
「ねえ九条くん。
あなた、“解く側”になる気はない?」
完全犯罪を作る教室で、
完全犯罪を否定する物語が始まる。