あらすじ

「おい、ウェスト伯。いくらなんでもこんなみすぼらしい子どもに金を払えと?」 「まあまあ、ブルーノ伯爵。この子の母親もこんな感じでしたが、年ごろになると見違えるように成熟しましたよ。後妻のアリスは元妻の従妹です。あの一族の女は容姿も良いし、ぽんぽんと子どもを産みますよ」 「ふうん。そうか」 「直系の跡継ぎをお望みでしょう」 「まあな」 「しかも伯爵以上の正妻の子で年ごろの娘に婚約者がいないのは、この国ではこの子くらいしかもう残っていませんよ」 「ふ……。口が上手いなウェスト伯。なら、買い取ってやろうか、その子を」 目の前で醜悪な会話が繰り広げられる中、フィリスは思った。 まるで山羊の売買のようだと。 かくして。 フィリスの嫁ぎ先が決まった。 ------------------------------------------ 安定の見切り発車で、二月中に一日一回更新と完結を目標に執筆チャレンジします。 ヒロインのフィリスが自らの力と人々に支えられて幸せをつかむ話ですが、序盤は暗く重い展開です。 タグを途中から追加します。 他サイトでも公開中。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/31
  • 現在の作品わたしたちの庭