あらすじ
「バブッ(その予算計上は粉飾決算だろ!)」
近代国家「太郎国」の団地に住む元冒険者夫婦のもとに転生したのは、元外科医にして日商簿記1級を持つ合理的すぎる男、ミルマ(0歳)。
不妊治療の末、夫婦がすがる思いで参拝したのは、エルフの国の「世界樹」だった。
しかし、世界樹はただの木ではなかった。
生まれたミルマを溺愛するあまり、最強の生体兵器「ポーン」を生み出し、森全体を過保護な監獄に変えてしまったのだ!
「ミルマ様が泣いた。母親を排除する」
「待てポーン! それはオムツが濡れただけだ!(言葉が出ない!)」
泣けばポーンが親を殺しかけ、空腹を感じれば最高級食材が窓を突き破って飛んでくる。
そのリソースに群がる腐敗したエルフ官僚たち。
「(タダより高いものはない……このままじゃ俺の人生、破産だ)」
これは、最強の庇護(ヤンデレ)を受けながらも、前世の知識と計算高い頭脳で「殺戮兵器」を躾け、両親と共に近代文明への脱出(亡命)を画策する、赤ちゃんの苦労と戦いの記録である。