あらすじ

銀河の果てで繰り広げられる戦争。  平和で緑豊かな国カルデニア王国と、資源を求めて拡張を続ける強権国家ラマーン帝国の対立は、青の小惑星帯(コバルト・リング)を巡る一触即発の緊張を生み出していた。  ルーディ・クラウスは、カルデニア宇宙軍の新米少尉。  戦術眼は天才的だが、それ以外はどこにでもいるような普通の青年だった。  なりゆきで軍人となった彼は戦争にも昇進にも興味はない。    青の小惑星帯(コバルト・リング)防衛戦での初陣。 ラマーン帝国の待ち伏せに襲われた小艦隊は全滅寸前。 ルーディは「何で俺がこんなことに……全くもってめんどくさい」とぼやきながら、ラマーン艦隊の陣形の乱れを突いた奇策を立案。  作戦は成功し、王国軍を窮地から救った彼は「奇跡の少尉」と呼ばれるようになる。  政府は戦争に対する国民の不安感を紛らわすため、ルーディの活躍を大いに利用する。彼の活躍は大々的に報じられ、異例の2階級特進で大尉に昇進させる。  勲章授与式では、親友であるカルデニア王国第2王子ジェイクとの再会に喜びながらも、ルーディは自らの運命を恨みながらため息をつく。 「戦争なんか起こらない平和な国で、気楽に軍人やっていくはずだったのになぁ……」  戦争は長期化し、開戦から10年もの月日が経った。そして王国国内は分裂。  左派の過激派による内乱が勃発し、王宮は炎上、国王と王太子は死亡、王妃と末弟は誘拐される。  混乱に乗じ新たに首相の座についたドゥランが、ラマーン帝国に青の小惑星帯(コバルト・リング)を明け渡し、戦争終結の道を画策する中、ルーディはジェイクを救出し首都星を脱出。  辺境惑星エデンIVに身を寄せると、そこで自分達こそがカルデニア正統政府であると全宇宙へと宣言し、新国王としてジェイクを擁立する。  ルーディは准将に昇進し、中規模艦隊の司令官となる。 右腕の完全合成型アンドロイド・エジード、忠実な副官フリーダ・ベッカーら仲間と共に、ラマーン帝国の圧倒的な戦力に立ち向かう。 「面倒くさいけど……仕方ないか」  若き士官ルーディの手に、カルデニアの運命が委ねられた――。  平和主義者の若者が、戦争の渦に飲まれながら流星のように銀河を駆ける。  英雄譚『流星の英雄(アイアス)』、ここに開幕。

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カクヨム
カクヨム2026/01/31
  • 現在の作品流星の英雄~Aias of the Meteor~