あらすじ
物語を変える力──それは祝福か、それとも呪いか
小学三年生の時に両親を交通事故で亡くした主人公は、ある日不思議な力に目覚める。それは、あらゆる物語の結末を自由に書き換えられる力だった。
悲劇をハッピーエンドに変えるたび、彼女の心は少しだけ軽くなる。現実では救えなかった人たちを、せめて物語の中でだけは救いたい──そんな願いを込めて、彼女は次々と物語を変えていく。
しかし、高校一年の秋、彼女は運命的な出会いを果たす。
神城蒼──物語をバッドエンドに変える、もう一人の能力者。
「物語を変えるたびに、君は現実で何かを失っているだろう?」
蒼の言葉は、彼女がずっと目を背けてきた真実を突きつける。物語を変える力には、恐ろしい代償があったのだ。幸せを物語に与えるたび、不幸が現実に流れ出ていく。
二人はそれぞれの喪失を抱えながら、物語と現実の狭間で葛藤する。
やがて彼らは「物語の狭間」と呼ばれる不思議な空間へと導かれ、そこで自分たちの能力の真の意味を知ることになる──。
変えるべきは物語か、それとも自分自身か。
少年と少女が選んだ答えとは──?