あらすじ
高校二年の秋。
クラスでは特別仲がいいわけでも、話す機会が多いわけでもなかった二人。
面倒見がよく、誰にでも優しい少女――|柳 裏葉《やなぎ うらは》。
どこかつかみどころがなく、|飄々《ひょうひょう》とした少年――|青藤 七星《あおふじ ななせ》。
九月の後期委員会決め。
召集された別教室で、偶然となりに座ったことから、二人の距離は少しずつ動き始める。
「……|七星《ななせ》って女の子みたいな名前だけど、道標みたいでかっこいいね」
何気ない一言が、彼の心に静かに火を灯した。
すれ違い、誤解、踏み出せない想い。
それでも、同じ教室で、同じ|春夏秋冬《とき》を重ねながら――
二人は少しずつ、“恋”を知っていく。
これは、となりの席から始まる、
ごく普通で、かけがえのない青春の物語。