あらすじ

戦場帰りのおっさんは孤児の少女と共に旅に出て10年。
彼女は今、親父を「男」として見つめ始めている……
ハイドラとイリスは、拠点を設けず風の赴くままに旅を続ける流浪の冒険者。
36歳のハイドラは戦争で家族と息子を失い、22歳のイリスは戦争孤児として彼に拾われた。
イリスはハイドラを「親父」と呼び、息子の代わりになろうと拳を振るい、近接戦で彼の背を守ってきた。
だが10年が経ち、イリスの視線は変わり始めていた。
親父の広い背中を見るたび、胸が熱く疼く。
息子の代わりでいいはずなのに、もうそれでは満足できない――そんな想いを、彼女はまだ言葉にできずにいた。
岩礁地帯の街「ロスト・アーク」に辿り着いた二人は、そこそこの護衛任務にありつく。
複数のパーティーが参加する大規模な輸送部隊の護衛。
稼ぎは良いが環境は悪いこの地を離れ、次の土地へ移動するつもりだった。
しかし、三日目の夜、闇夜に響く矢の音がすべてを変えた。
組織的な大規模敵襲。
戦場帰りのハイドラは一瞬で看破する。
「帝国軍……奴らだ」
かつて二人の国を滅ぼし、家族を奪った帝国軍。
生き残った輸送隊長から託された古びた地図が、二人の運命を大きく動かす――。
帝国の影が迫る中、10年の絆が試される旅が始まる。
ハイドラとイリスは、過去の傷跡と芽生え始めた想いを胸に、遺跡の奥へ進む。
二人の距離は、これからどう変わっていくのか。

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アルファポリス
アルファポリス2026/01/31
  • 現在の作品イリスとハイドラの冒険譚 戦場帰りの男と拾われた少女。10年目の旅で、家族を超えた想い