あらすじ
朝、目が覚めると、机の上に置き手紙があった。
それは、どう見ても俺の筆跡だった。
「頭の中にある百の情景をアウトプットしろ。
できなければ、世界が崩れる」
普通の大学二年生・穂高ピューマは、
理解不能なその警告と同時に、原因不明の激しい頭痛に襲われる。
そして気づく。
漫才のネタを書いている間だけ、頭が軽くなることに。
書かなければ、頭が重くなる。
書けば、少しだけ楽になる。
だが、求められたその数は百本。
ネタ帳を埋める日々の中で、
笑いを書いているはずなのに、
日常は、少しずつ歪み始めていく。
これは、世界を救う英雄の物語ではない。
世界が壊れないよう、
今日も必死にネタを書き続ける、
ひとりの大学生の話だ。