あらすじ
「ちゃんとした未来」を選ぶはずだった。
親の期待に応え、安定した縁談を前にした渡貫透子。
初めてのお見合いを終えた直後、透子は区切りをつけるために彼の元へ向かう。
──まだ終わっていない関係を、終わらせるために。
鈴原稚茅。
名前のない夜を重ね、朝になれば何事もなかったように離れる。
求められもしないのに、身体だけは何度も触れ合った。
忘れたはず。
終わったはず。
それでも心は、彼のもとへ戻ってしまう。
「選べよ。今ここで」
誰かの決めた正しい未来なんかより
私は、あなたを選びたかった。