あらすじ
能力を使うたび、何かを失う世界。
高校生・灰原ユウトは、能力犯罪事件に巻き込まれたことで《解析(アナライズ)》と呼ばれる異能力に目覚める。それは他人の能力構造や弱点を理解できる強力な力だったが、代償として――能力を解析するたび、自身の感情が一つずつ失われていくという残酷な呪いを伴っていた。
喜び、怒り、恐怖、恋心。
戦うほどに人間らしさを削られていくユウトは、国家組織《対異能力管理庁》の管理下で能力者同士の戦いへと身を投じていく。
能力者を守るための管理か、自由という名の放置か。
正義と正義が衝突する戦場で、彼は何を代償に、何を守るのか。
これは、勝つほど人間でなくなっていく少年の――
報われない異能力バトルの物語。