あらすじ
怪談を記録する者は、何を持ち帰るのか。
フリーライターの三好紗耶は、怪談会の記録係として呼ばれた。
語られるのは、「家」にまつわる話。
押し入れのおもちゃ。重なる部屋。寝室に来る女。
どれも「よくある話」として片付けられていく。
しかし、収録の途中、謎の音声が流れ始める。
「……この話を、自分たちの真実の話として書いてくれ、と頼まれたんです」
それは、失踪したライターNの声だった。
怪談を書く者。語る者。記録する者。
彼らは今、何の「途中」にいるのか。
失踪したNの行方を追う三好紗耶もまた、同じ呪いに絡め取られていく。
これは、終わっていない話だ。