あらすじ

かつて百の赤子から始まり、最後に一人だけ残された忍がいた。 感情を削ぎ落とされ、番号だけを与えられた存在。 「伽藍堂」の忍は、命令に従うことだけを生きる意味として育てられた。 命令が途絶えた末に捕らえられ、地下牢に囚われていた忍の前に、 追放された王国の聖女・アリシアが現れる。 彼女は死をもって縛られる「忍との契約」を承知の上で結び、 忍を自らの護衛として連れ出した。 「殺すな」 「感情を持っていい」 アリシアが出す数々の命令。 それは忍にとって、存在そのものを揺るがす言葉だった。 敵であれば殺す。 感情は不要。 そう教え込まれてきた。 護衛の日々の中で初めて“無駄”を抱えながら剣を振るうことになる。 守るために戦い、 殺さずに道を切り開き、 命令に従うだけだった忍は、次第に変わっていく。 それでも忍は、命令なくして動かない。 主の目的を問わず、理由を求めず、 ただ与えられた役目を果たし続ける。 ――忍は、主人を選ばない。

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小説を読もう2026/01/30
  • 現在の作品忍は、主人を選ばない