あらすじ
スマートウォッチをモチーフにした、ショートショート・短編集。
~各話は独立しています。お好きな話から読み始めください~
そのスマートウォッチが測っているのは、あなたの心拍数か、それとも――
現代人の左手首に鎮座する、小さな全知全能の神――スマートウォッチ。 歩数、心拍、位置情報。すべてを預ければ、人生は最適化されるはずだった。 だが、気づいてしまった。このデバイスは、俺たちが「見せたくないもの」まで全て記録(ログ)していることに。
第1話『完璧なパートナー』
「ご安心ください。あなたの人生のすべて、私にお任せください――」
第2話『耳を貸す手首』
娘を守るための道具から聞こえる、親子の崩壊への音。
第3話『母の夢を見る機械』
スマートウォッチに躾(しつけ)を託した母。
しかし機械は、深い眠りの底で子どもを追い詰める「怪物」を作り出す。
第4話『彼方岬の約束』
起動させたスマートウォッチが一年前に別れた父の心拍を再生する。
***
利便性の果てに人間性を侵食していく、四つの「左手首の記録」。 読み終えたときスマートウォッチを外したくなるか、手放せなくなるか。
※この物語はフィクションです。 実際のスマートウォッチには、作中に登場するような過剰な機能は搭載されておりません。 ……おそらく。まだ今は。