あらすじ

(冒頭)「氷河期世代でも、仕事を選ばなければ職はあったはずだ。だから自己責任だ」 こうした言説を、近年よく目にするようになった。 一見すると、筋が通っているように見える。 努力しなかったのは本人であり、選択したのも本人なのだから、結果は本人が引き受けるべきだ――という理屈である。 だが、この論理には決定的に欠けているものがある。 それは「前提」である。 自己責任論というものは、往々にして前提をすべて無視したまま振り回される。 景気、雇用環境、社会構造、時代背景、運、不運。 そうした要素を丸ごと切り捨て、「選んだのはお前だろう」という一言で済ませてしまう。 だが、もしそれが通るなら、世の中の不幸はすべて個人の責任ということになる。

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カクヨム
カクヨム2026/01/30
  • 現在の作品【氷河期世代】前提なき「自己責任」という思考停止について