あらすじ
侯爵令嬢フリル・ローディエンスには、前世の記憶があった。
前世で読んだ小説『きゅるりんロマンス物語』。
それは、今まさに自分が生きている世界の物語だった。
主人公ジゼルを中心に、男主人公たちが彼女を守り、愛し、幸福へ導く、ありふれた逆ハーレム。
その中でフリルは、ヒロインを妬み、最終的に断罪される“最低最悪の悪役令嬢”として描かれていた。
破滅の未来を避けるため、断罪が起こる前に学園を去ることを決意したフリル。
しかし逃亡の途中、婚約者ノアを含む男主人公たちと遭遇し、突如起きた襲撃事件によって本来ヒロインを守るはずの彼らはフリルを庇い、次々と命を落としていく。
そして、いずれフリルを断罪する運命にあったはずのノアも死んでしまい……。
ただ一人生き残ったフリルが目にしたのは、涙を流すジゼルと、新たな男主人公たちの姿だった。
(どうして時間が巻き戻って……?)
しかし、ある日目を覚ますと時間が巻き戻っていて――。
巻き戻された運命の中で愛する男主人公たちを守るため、フリルは悲劇に立ち向かう。