あらすじ
「努力による成長」が極めて薄く、五歳の成否の義で授かるスキルが人生のすべてを決める世界。 レグランツ伯爵家の長男ヘルメスが授かったのは、あらゆる数値をわずか3%増減させるだけの凡人級スキル【微小増減】(アキュムレート)だった。
かたや双子の弟・テリオスが授かったのは、自身の能力値を二乗にする神域級スキル【神倒滅却】(デイサイド・オリジン)。「スキルの差と年の差は絶対に埋まらない」という格言通り、弟が五歳にして「2500」という異次元の数値を叩き出す傍らで、ヘルメスの数値は誤差レベルの「51.5」。
周囲が「不吉な事故」だと失望し落胆する中、冷徹な父アレイス伯爵は体面のためにヘルメスの追放を画策するが、当の本人は内心でガッツポーズを決めていた。 (やった……! これで完璧だ。面倒なエリート街道は弟に丸投げして、僕は【FIRE】できる!)
世界の事象を事細かに分析できる老執事・バトライ、50%の確率で触れたものを壊すメイド・ミーニャ、存在があり得ない武具を装備できる奴隷・タオ、劣化品を量産する青年・ココ。
仲間たちと共に過ごす、ヘルメスの隠居生活。ヘルメスのスキルの真価により、いつしか、領民、領地は最強となり、農民がドラゴンを鍬で討伐できる「人類最高到達の神域」へと変貌を遂げていた。
「いや、僕はただFIREしたかっただけなんだけど……」
「3%」から始まる、史上最強の積み立てスローライフ、ここに開幕!