あらすじ

冒険者ギルドで五年間、事務員として働いてきた青年・レインは、 人間界の不況を理由に、ある日あっさりと職を失った。 剣も魔法も使えない。 現場に立つ才能もない。 あるのは、書類仕事と調整役としての経験だけ。 そんな彼に声をかけてきたのは―― 敵であるはずの、魔王軍だった。 再就職先は、魔王軍第三軍団の文官。 配属された先で待っていたのは、 慢性的な予算不足、噛み合わない部署、 そして「戦争中なのに何も整理されていない」という現実。 英雄が戦場で輝く一方で、 戦争は“裏方”がいなければ一日も回らない。 レインは剣を取らない。 代わりに取るのは、紙と数字と時間割。 だがその地味な仕事は、 やがて軍団同士の対立を生み、 ついには魔王本人をも巻き込む騒動へと発展していく。 敵は見えない。 血も流れない。 それでも確かに、戦場は存在する。 これは、 英雄になれなかった男が、 戦わずに戦争を支える物語。 そして―― 「ずるい」と言われながらも、 戦場を崩さないために必要な仕事をする、 ある文官の戦記である。

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小説を読もう2026/01/30
  • 現在の作品経済不況だから魔王軍で働きます!