あらすじ
半年かけて忘れたはずの初恋は、
新学期の教室で、あっさりと息を吹き返した。
2年生になった相沢悠斗は、
“今年こそは平穏に過ごす”と決めていた。
恋人だった一ノ瀬咲と最悪の別れ方をし、
その気まずさから逃げるように転校したのが半年前。
ようやく心の傷も薄れた——そう思っていた。
しかし、新学期初日。
転校生として現れたのは、
他でもない 一ノ瀬咲 だった。
「……なんであんたがここにいるのよ」
再会の瞬間に走る痛みと戸惑い。
周囲に気づかれまいと、
二人は狭いロッカーに押し込まれるという最悪の状況に。
距離は近いのに、心は遠い。
それでも、咲の震える手と赤い耳が、
“まだ終わっていない”ことを告げていた。
逃げたはずの過去が追いついてきた春。
最悪で、最高で、どうしようもなく眩しい
二人の再会が始まる。