あらすじ
「沈黙」は、逃げでも敗北でもない――それは、自分を取り戻すための選択だった。
理不尽な婚約破棄を受け入れ、令嬢ヴァレリアは一切を語らず沈黙を貫く。
弁明もしない。復讐もしない。
ただ静かに距離を取り、周囲が勝手に崩れていくのを見つめ続けた。
沈黙はやがて、王都の均衡を揺るがし、
責任から逃げてきた者たちをあぶり出していく。
そして――
自らの名で覚悟を示した王太子との対話の先で、
ヴァレリアは「選ばれる立場」ではなく、
自分の人生を自分で選ぶ立場に立つことを決める。
ざまぁは静かに、しかし確実に。
語らぬ令嬢が辿り着いたのは、服従でも溺愛でもない、
対等な未来を選び続けるという結論。
沈黙から始まる、気高く静かな逆転恋愛譚。