あらすじ

会社員の山本美枝は、最近、異常なほど眠い。どれだけ寝ても眠気が消えず、仕事中でも、会議中でも、突然意識を失ってしまう。駅のホームで立ったまま寝て線路に落ちそうになり、大事な部長会議のプレゼン中にも眠ってしまう。 周囲からは「怠けている」と見られ、上司からは叱責される。美枝自身も、自分が壊れていると感じていた。 ある日、友人の亜美から「ナルコレプシーではないか」と指摘される。ナルコレプシーとは、日中の耐え難い眠気と突然の居眠りを特徴とする睡眠障害だった。 迷った末、美枝は睡眠専門クリニックを受診する。一泊二日の検査入院を経て、医師から「ナルコレプシー」という診断を受ける。通常、人は眠りに入ってから90分ほどでレム睡眠に入るが、美枝の場合は数分以内に突入してしまう。だから眠っても脳が休めず、常に眠いのだ。 完治は難しいが、薬物療法と生活習慣の改善でコントロールできると告げられる。美枝は勇気を出して会社に病気のことを伝える。人事課長や上司は意外なほど理解を示し、昼休みの仮眠時間の確保など、職場での配慮が始まる。 規則正しい生活、薬の服用、20分の昼寝。そして周囲の理解。それらによって、美枝の生活は少しずつ変わっていく。眠気は完全には消えないが、コントロールできるようになった。 三ヶ月後、美枝は新人歓迎会に参加する。病気を「治す」ことはできなくても、「うまく付き合う」ことはできる。眠りと目覚めの間で、美枝は自分の生き方を見つけた。

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小説を読もう2026/01/30
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