あらすじ

私は三年間、誰にも気づかれずに働き続けた。 王太子の予算管理も政策立案も、全て私がやっていた。 でも感謝されるどころか「当たり前」として扱われる。 頑張れば頑張るほど、便利な道具として使い倒される。 卒業式で婚約破棄を宣告された時、私は内心でガッツポーズをしていた。 やっとブラック職場から解放される。 実家を勘当され、向かったのは王都外れの底辺ギルド。 前世で憧れていた受付嬢の仕事だった。 書類の山。 怒号。 血まみれの冒険者。 でもここには、前職にはなかった大切なものがある。 自分で選んだという自由が。 依頼票を整理し、報酬を正確に計算し、理不尽なクレームに丁寧に対応する。 私の小さな改革で、粗野な冒険者たちが少しずつ変わっていく。 特に書類仕事が苦手なBランク剣士は、最初は邪険にしていたのに。 そんな平穏に、元婚約者の王太子が現れた。 君がいないと執務が回らない。 戻ってきてほしい。 王宮からの妨害も始まる。 不正監査、でっち上げの容疑。 それでも冒険者たちは私を守ってくれた。 お前は俺たちの仲間だ。 便利な道具として扱われた過去。 自分の意志で選んだ現在。 王太子妃の座と底辺ギルドの受付嬢。 私を本当に必要としてくれるのは、どちらなのだろう。

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小説を読もう2026/01/30
  • 現在の作品婚約破棄された私が選んだ居場所