あらすじ
樵のルータスは、切り株に腰を下ろした。
仕事の合間の、いつもの休憩時間だ。
彼は胸元から、古びた銀のロケットを取り出した。
蓋を開けると、そこには最愛の妻の写真がある。
ルータスは、慈しむように目を細めた。
その時、予期せぬ突風が吹き抜けた。
指先から、銀のロケットが滑り落ちる。
ロケットは放物線を描き、目の前の泉へと吸い込まれた。
澄んだ水面に、小さな波紋が広がる。
「しまった……」
ルータスが慌てて泉に駆け寄った、その時だった。
泉の底から、ボコボコと激しい泡が沸き立つ。
水しぶきと共に、一人の女性が姿を現した。
神々しい光を放つ、女神然とした美女だ。
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