あらすじ
王宮の夜会で、公爵令嬢ジュヌヴィエーヴは婚約者のアダム王子から「悪女」の濡れ衣を着せられ、婚約破棄を宣告される。自害を覚悟した彼女を救ったのは、平民の青年スティーヴンだった。彼は自身の特殊能力「20倍速」の魔法を駆使し、神速で彼女を王宮から連れ出した。
逃亡の中、スティーヴンは彼女をただ守るだけでなく、生き抜くための力を授ける。全属性を弾丸へと変える実戦魔法「バレット」と、万物を清める「ピュリフィケーション」をマスターした彼女は、やがてスティーヴンの導きで貧民街を訪れる。そこで彼女は魔法による無償の治療と街の浄化を行い、民衆から「聖女」として、そして新たな「公爵」として絶大な支持を得るに至った。
一方、王子アダムは「ド腐れの汚れ」と称される悪女に溺れ、国を疲弊させていた。100万人の民衆を味方につけたジュヌヴィエーヴは王宮へ進軍し、自らの手でアダム王子を断罪。腐敗した王政を終焉させ、新女王として即位した。
当初は強引な権力でスティーヴンを縛ろうとした彼女だったが、彼の誠実な言葉に触れ、対等な愛を誓い合う。最強の魔法と神速の守護。二人は身分を超えた絆で、王国の新しい歴史を刻み始めた。