あらすじ
■ あらすじ:霊体03『推しという名のバックドア』
地下アイドルへの過剰な投げ銭と執着に身を滅ぼしかけている優奈。彼女の歪んだ愛は、ついに占い師である千怨本人へと向けられる。
千怨の個人アカウントに不正アクセス(バックドア)を仕掛けようとする彼女の背後には、ライブハウスに溜まった「孤独死したファンたちの未練」が巨大な影となって蠢いていた。
甘い顔から一転、冷酷な「男」の顔を見せた千怨の合図で、葬のデバッグが開始される。
「推し活」という名の依存が生んだデジタルな怪異を、葬は「一方的な権限奪取」と断じ、十円玉でその接続を強制切断(ディスコネクト)する。
■ 登場人物
実兼 葬(じつかね そう)
役割: 霊体デバッガー
本作の立ち位置: 千怨のトラブルを「ゴミ捨て場」と毒づきながらも、完璧に処理する。
名言: 「お前が送っているのは愛じゃない。自分の空っぽな輪郭を埋めるための、どす黒いデータパケットだ」
技術: 感情を数値化し、執着による異常通信を遮断する。
栄花 千怨(えいか ちおん)
役割: 人気占い師(兼・信仰の対象)
特性: 圧倒的なファンを抱えるが、自分のルールを破る者には一切の容赦をしない。
二面性: 優しい「オネエ」から、一瞬で背筋を凍らせる「男」へ。その切り替えは、葬すらも(少しだけ)警戒させるほど。
スタンス: 客の愛を「データ」として利用しつつ、執着しすぎた個体は葬に「削除」させる。