あらすじ
【かつての「神速の剣聖」は、五年後に三十三歳の農夫となった。――最強の宿敵も、王都を覆う腐敗も、俺にとっては抜くべき「雑草」に過ぎない。】
王国の英雄、レイ・アカツキは五年前、ライバルのギデオンに嵌められ、濡れ衣を着せられて王都を追われた 。呪いによって二度と剣を握れなくなった彼は、辺境のナギ村で静かに土を耕す道を選ぶ 。
三十三歳となったレイは、平穏な農夫生活を愛していた 。しかし、彼の過去を知るクリスティーヌが訪れ、王都がギデオンの独裁によって腐敗し、人々から魔力が奪われている窮状を告げる 。
「悪いけれど、この村の作物を、魔物の餌にするわけにはいかない。……雑草は抜かなければ」
剣は持てない。だが、五年間の農作業で培った「大地の魔力」と、土を耕すように空間を支配する「庭(フィールド)」の理(ことわり)が、レイの中に新たな力を目醒めさせていた 。
一人の農夫が泥臭く、しかし誰よりも鮮やかに、王都にはびこる巨悪を「間引き」していく物語。
※全16話完結済み。毎日21:20に更新!