あらすじ

神々が滅びて久しい世界。 その残骸である「終焉の断片」は、触れた者に神の力の一部を宿す。 再生、視認、予知、一見は祝福のように思える力は、深く関わったものを必ず終わらせる呪いと表裏一体だった。 エンダーと呼ばれる継承者のリルは、幼い頃に断片に触れ、家族を自らの手で崩壊させた。 以来、彼女は感情を封印し、誰とも深く繋がらぬよう荒野を彷徨い続けている。 胸に宿る心臓の断片は、致命傷さえも癒す再生力を与えるが、それは同時に、彼女が大切に思うものを急速に霧のように溶かしてしまう毒でもある。 他のエンダーたちは、それぞれの断片を武器に、あるいは呪いの鎖に縛られ、世界のどこかで動き続けている。 リルは彼らを避け、己の存在を希薄に保ちながら、ただ生き延びることを選んできた。 だが、静寂の中で、断片が微かに脈打つ音が聞こえ始める。 それは新たな終わりを告げる予兆なのか、それとも─ 愛も、救いも、始まりすら許されない世界で、 リルはいつまで「終わらせない」ことを貫けるのか。

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小説を読もう2026/01/29
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