あらすじ
卒業パーティの最中、王太子アルベルトから公衆の面前で婚約破棄を宣告された公爵令嬢リリアーナ。
理由は「無能で地味だから」。しかも彼女がこれまで裏で担ってきた国政の提案や書類仕事は、別の令嬢の功績として横取りされていた。
抗議した瞬間、返ってきたのは平手打ちと「立場を弁えろ」という言葉。
その一撃で、リリアーナは理解する――この婚約は愛ではなく、利用だったのだと。
傷つきながらも実家へ戻った彼女のもとに、翌朝届いたのは信じがたい王命。
「婚約破棄は無効。リリアーナを正妃として迎えよ」
すべてを奪われた令嬢は、再び王城へ戻る。ただし、従うためではない。
自分の功績を奪った者を白日の下に晒し、平手打ちした王太子に頭を下げさせ、
“無能”と切り捨てられた自分の尊厳を取り戻すために。
これは、ざまぁの物語であり、復縁の物語ではない。
選ばれる側だった令嬢が、初めて「選ぶ側」になるまでの物語。