あらすじ
「好きなら、したいと思うのが『普通』じゃないの?」
元恋人の言葉は、私の胸に深く楔(くさび)を打ち込んだ。
二十九歳。周囲は結婚ラッシュ。
田舎の両親から呪文のように繰り返される「いい人はいないのか」という言葉。
私はいつだって「普通」になれずに、自分を殺して生きてきた。
そんなある日、市役所の掲示板で見つけた一枚のポスター。
[『友情結婚』を知っていますか?]
それは、性愛にとらわれない新しい家族のかたち。
セミナー会場で出会ったのは、私と同じように「普通」に傷つき、それでも自分の足で立とうとする一人の女性だった。
これは、アセクシャルの私が、誰かのために演じてきた自分を「弔う」物語。
誰かのためじゃなく、自分のために。
好きな人と、好きなように、ともに生きていきたい。(本文より)
キーワード:
アロマンティック、アセクシャル、アロマアセク/AroAce、LGBTQ+、性的マイノリティ、ジェンダーフリー、ジェンダーニュートラル、エックスジェンダー、恋がわからない、契約結婚、共同生活、家族、生き辛さ