あらすじ
籠の中の鳥として育てられた伯爵令嬢エレナは、家が決めた政略結婚を拒み、雇われの冒険者カイルと共に夜の闇へと消えた。
逃避行の中で、二人は過酷な現実に直面する。しかし、死線を潜り抜けるたびに、エレナの中に眠っていた強大な「氷」の魔力が、そして彼女に共鳴するようにカイルの「青き炎」が覚醒していく。二人は魔力が枯渇するまでの猛特訓を繰り返し、攻撃、防御、そして治癒までも自在に操る、比類なき魔法戦士へと成長を遂げた。
追ってくるのは、伯爵家が誇る魔法騎士団。しかし、愛と自由を誓った二人の前には、王国の精鋭すらも無力であった。圧倒的な火力で追撃を殲滅し、指揮官の首を氷の杭に晒して完全なる決別を宣言した二人は、ついに国境を越える。
身分を捨て、過去を焼き払い、二人が辿り着いたのは遥か西の自由都市。かつての令嬢と冒険者は、手を取り合い、誰にも縛られない「二人だけの本当の人生」を歩み始める。