あらすじ
光の国「ルミナス」と闇の国「ノクティス」が、百年に及ぶ泥沼の戦争を続ける世界。
ルミナスの最前線「黄昏の砦」を守る若き聖騎士隊長アルフレッドは、ある嵐の夜、川べりで深手を負い倒れていた一人の娘を救う。彼女の正体は、砦の陥落を狙うノクティスの凄腕暗殺者、ダークエルフのシレンだった。
アルフレッドは彼女が敵であることを知りながらも、騎士道精神と、無自覚に惹かれたその美貌ゆえに、自らの「聖光魔法」で彼女の傷を癒やし、呪いを浄化する。しかし、強大すぎる聖なる力は、魔族であるシレンの肉体を内側から変質させ、彼女を「光の属性」へと作り変えていく。
正体を隠したまま、廃屋での密かな共同生活。 共に過ごす時間の中で、シレンはアルフレッドの清廉な心に人生で初めての恋を知り、アルフレッドは彼女を守るために国を裏切る覚悟を決める。
やがて迫る、ノクティスの奪還隊。そしてルミナス軍の追っ手。 聖騎士の誇りを捨てた男と、闇を失った暗殺者の女は、あらゆる種族が混じる中立都市「アジール」を目指し、世界の果てへの逃亡劇を開始する。
それは、光と闇が混ざり合い、新たな命――希望――を育むまでの、数奇な愛の物語。