あらすじ

十六夜 雫の体には、無数の痣があった。 逃げ場のないボロアパート。父親の暴力。 彼女が唯一できたのは、右腕に「熱」を溜めることだけ。 数年間、ただ生き延びるためだけに練り続けたその魔力は、いつしか世界を焼き尽くすほどの高密度に達していた。 ある夜、限界を迎えた雫の前に、次元の裂け目から一人の女が現れる。 「こんな不自由な世界に、何か未練はある?」 誘われた先は、二つの月が浮かぶ世界の境界。 美しく、静かな「白亜の館」。 「殺しちゃダメ。死なない程度に、徹底的に分からせる。それがここのルールだよ」 最強の師匠と、頼れる先輩。 そこで雫は、破壊のためではない、日常を彩るための魔法を学び始める。 しかし、館に仇なす妖怪たちは知らなかった。 お茶を運ぶ新米メイドの右腕には、神の理さえも断ち切る「終焉」が宿っていることを。 これは、地獄から救われた少女が、一振りの刀を手に「境界の門番」へと至るまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/29
  • 現在の作品虐待された少女、異世界の館で「最強」へ至る。