あらすじ
かつて施設警備員として勤務していた主人公は、
是正された区画を偶然通りかかる。
そこは以前、
「異常です」と報告された部屋だった場所。
今は改装され、何事もなかったかのように店舗として営業している。
周囲の人間は、
かつての異常も、
それを共有していた先輩の存在も、
すべて「最初から無かったもの」として扱っている。
同じ名前の人物はいる。
会話の記憶も残っている。
けれど、その顔だけが違っていた。
是正されたはずの区画で、
主人公だけが感じ続ける違和感。
消えたのは異常なのか、
それとも――共有していた人間そのものなのか。