あらすじ
月面都市で働く少女・天羽ミコトは、立入禁止区域の点検中、ひとりの不思議な少女と出会う。
月に似合う名前を持つ彼女――カグヤは、ヘルメットもつけず、まるで最初からそこにいたかのように微笑んだ。
「あなたは、帰る場所を選ぶよ」
カグヤは感情に呼応して、世界の“重さ”をわずかに変えてしまう存在だった。
彼女は政府が秘匿する月の特別な実験体であり、やがて「回収」される運命にある。
冷たい命令と現実的な理屈。
それでもミコトは、カグヤの手の温もりを知ってしまった。
月か、地球か。
使命か、想いか。
ふたりの距離が縮まるたび、世界の法則は揺らぎはじめる。
これは、月で出会った少女たちが「選ぶこと」を覚える物語。