あらすじ
占いに来る人って、だいたい同じ顔をしています。
迷っている顔、ではありません。
もう決めてしまった人の顔です。
占いは、未来を当てるものではありません。
進む道を選ばせるものでもありません。
ただ、今どこに立っているかを、はっきりさせるだけです。
問題は、その「はっきり」が起きたあとです。
人は一度、道の形を見てしまうと、
見なかった頃には戻れません。
ここに収めた話は、
占いによって何かが起きた記録ではありません。
占いによって何も起きなくなった人たちの話です。
もし、あなたが今、
「占いなんて信じていない」と思っているなら。
どうぞ安心して読んでください。
信じていない人ほど、
いちばん深く、道に足を取られますから。