あらすじ
伯爵家の娘・エリザは、静かで変化のない日々を生きていた。
ただ与えられた場所で、穏やかに過ごすだけの毎日。
そんな彼女の前に現れたのが、
仕事の関係者として屋敷を訪れる青年・カイルだった。
多くを語らず、踏み込みすぎることもない。
けれど、彼はいつもエリザの「名」を正しく呼んだ。
やがて交わされる、約束。
しかしその約束は、理由も告げられぬまま壊れてしまう。
時が流れ、再び交差する二人の人生。
立場も距離も、あの頃とはまるで違う。
信じることを諦めた彼女と、
決して手を伸ばさなくなった彼。
壊れた約束の、その先で――
もう一度、同じ場所に立つことはできるのか。
これは、選び直すことを許された二人の、
静かで不器用な恋の物語。