あらすじ

都内の大学附属病院・法医解剖室。 腹部を異様に裂かれた男・上田恒一の遺体を前に、検死助手の澪は違和感を覚える。 怒りではなく「焦り」による殺害――さらに、死体に引き寄せられるように現れたのは、恵比寿・弁財天・福禄寿の三柱の七福神だった。 澪は、死者の魂を一度だけ呼び戻せる特異な能力を持つ。 だがその力は切り札であり、使えば必ず代償を伴う。 事件の裏には、三億円の裏帳簿、顔を似せられた替え玉の男、娘の学費のために一線を越えた部長、そして金を“観測データ”として扱う法医・久世恒一の存在が絡み合っていた。 降霊の瞬間、真犯人の名が語られようとした刹那、現れた死神によって魂は強制回収され、真実は闇に葬られる。 やがて金を巡る欲望は連鎖し、神格すらも介入する最終局面へ―― これは、金と命、そして「死の瞬間」を欲した人間たちの、救いなき鑑定記録である。

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カクヨム
カクヨム2026/01/28
  • 現在の作品地獄の七福神