あらすじ
魔族と人類が争い始めてから約数百年。人類は各々の思想の元に国を作り上げ、魔族もまた各々の思想の元にダンジョンを作り上げた。ダンジョン名、アバラヤキャッスル。その最奥にて暇を持て余す少女、アリオ・カザリエッタ。彼女はボスであった。
来訪者は強すぎる中ボス、テラ・シュタルテのせいで彼女の元まで辿り着く事は無く、周辺は反魔族を掲げる国ばかり。外に出ることも難しく彼女は今日も一人、ボス部屋で膝を抱えていた。
そんな折、部屋に現れる転移の門。そこから現れたのは見慣れぬ装束を身に着けた男であった。
あっけにとられる彼女をよそに男は語り出す。
「アイドルになられる方はどなたでしょうか?私はアイドルの指南役としてこの地に送られてきました」
未だ前例のない異世界からの来訪者。それを前にカザリエッタは暇な日々から抜け出すために口にする。
「わ、私……一応暇なんですけど。アイドル……やりましょうか?」
これは中ボスが強すぎて暇をしていた彼女による世界で初めてのアイドル活動録である。