あらすじ
幼い頃からの婚約者である王太子ルイに、大人になるにつれ塩対応を受けるようになった公爵令嬢クラリス。
話しかけても上の空、手を繋ごうとしても避けられ、このままでは婚約破棄されてしまうのではと不安に押し潰されていた。
追い詰められたクラリスは、夜会の席である決断をする。
周囲を巻き込み、王太子に酒を勧め――勢いのまま、二人は一夜を共にしてしまった。
これで一生一緒にいられる。
そう思ったクラリスだったが、後日、ルイが「あの日のことを後悔している」と話しているのを聞いてしまう。
自分の身勝手な行動が彼を苦しめているのなら、身を引くしかない。
そう覚悟したクラリスは、次の夜会で婚約破棄を宣言するが――
「なぜだ! 僕はあの夜、生まれて一番幸せだったのに!」
塩対応の理由、後悔の本当の意味、そして長年すれ違っていた二人の想いが、夜会の場で一気に明かされていく。
これは、勘違いだらけの幼なじみ婚約者が、逆婚約破棄と公開告白を経て、本当の溺愛にたどり着く。