あらすじ
■ 登場人物紹介
・伊藤 類(いとう るい) / 通称:タグさん
六畳一間のアパートで、モニターの光に溶ける謎の青年。人間に取り憑いた過去の栄光や執着を「動作対象外のレガシーOS」として切り捨てるデバッガー。相手が年上であろうと容赦なく「ゴミ」や「負債」と断じる。眼鏡の奥の瞳には、一切の忖度が存在しない。
・佐藤(さとう)
55歳のベテラン会社員。十数年前の全社MVPが唯一の誇りだが、現在のビジネスシーンや社内環境には全く適応できていない。自身の能力不足を認めず、周囲を「根性が足りない」と攻撃するが、その実体はシステム全体をクラッシュさせる「技術的負債」となっている。
■あらすじ
「私はこれだけの実績を上げてきた男なんだ」
深夜、デバッガー・伊藤類(通称:タグさん)のもとを訪れたのは、十数年前の全社MVP写真を握りしめる55歳のベテラン社員・佐藤だった。
___類による「強制終了」の宣告。かつて切り捨てた部下からの「アクセス拒否」。そして、バッテリー残量の低下とともに、佐藤という古いハードウェアに訪れる本当の終焉。
アップデートを拒んだ者に待つ、救いのない「シャットダウン」を描いた衝撃作___