あらすじ

【再編集版】 数日後、ガエルが研ぎ師から剣を受け取っていると、背後から巨大な影が覆い被さった。 「ガエル!」 熊のような抱擁が骨を軋ませる。 「おい放せ、暑苦しい!」 「お前は天才だ! いや、恩人だ!」 バルドは満面の笑みで、重そうな革袋をガエルに押し付けた。中には金貨が詰まっている。 「関税を下げたら、隣国の商隊が雪崩れ込んできやがった! 宿場も市場も大賑わいだ。税収が倍になったぞ!」 ガエルは革袋の重みを掌で確かめ、動きを止めた。 「……倍、だと!?」 「ああ! 次は何をすればいい? お前の言うことなら何でも聞くぞ!」 バルドが去った後、ガエルは高揚のあまり手が震えた。胸元を探り、くしゃくしゃになった紙片を取り出して広げる。ガエルは路地裏の奥、ネズミが消えた暗がりを見つめていた――――

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/28
  • 現在の作品ぽっちゃりネズミと囚われ令嬢